活字狂想曲
活字狂想曲

久しぶりに面白くて1日で読んでしまった。平日なのに。

内容は怪奇作家倉阪鬼一郎氏(わたしは文芸関係はからっきし本を読んでいないので知らない(笑))が或る印刷会社に勤めていた頃の話である。会社への不適合具合が他人とは思えない内容で、会社社会(或いは日本的共同体社会)に違和感を持ってる人には是非ともお奨めしたい本である。

それにしても物書きで名をなせる人はやっぱりどうしても会社不適合なのであろうか。しかし倉阪氏よりよっぽど私の方が会社不適合の様な気がするが、別に名をなせる物書きになって居ないのはどういう事だろう。別に十分条件じゃない、と言う事か(^^;。朝礼でスローガンを叫ぶなんて1回だって私には我慢出来ないだろうし、社内行事には全くと言っていい程していない。

そう言えばこの本の中で出て来た事だが、会社の幹部連中になる程、意味不明な外来語を使うのはどう言う訳だろう。コアコンピタンスなんて始めて聞いた時は聞き返した(笑)し未だに意味がしっくり来ていない(のは不勉強なだけ?(笑))。今度、「ユーザーフレンドリーなんて言葉は使い古されました。今はユーザーフィリィックです。」とでも適当な造語を言ってやろうかしらん(元ネタはhydrophilic(親水性)。phileoはギリシャ語語源で「好き」とかの意味)。日本語使え、日本語。あ、日本語が満足に使えないから外来語に依存してるのか、って他人の事言えないか。

QC活動に関しても倉阪氏に全く同意見である。入社したての頃、QC論文大会があると言うのを聞いて、それがノルマとして与えられるとの事を聞いてびっくりした事がある。大学で、論文って言うのは、何らかの発表すべきものが生じてはじめて書けるものだと思っていたからである。そしてくだんのQC論文集を読んで、2度びっくりした。もうとっくに他の部署でやられている事でも、別の部署で新しくやったら論文になると言うのを見てだった。論文と言うのはオリジナリティが無くてはいけないと思っていたのに。そこら辺が「私が会社であばれた事」の皮肉なマンガとなっている。

語れば語るほど愚痴が多くなる(笑)ので、これ位にして上述の通り、会社生活に違和感のある人にはお奨めである。

倉阪鬼一郎著「活字狂想曲」
時事通信社 本体1600円
ISBN4-7887-9901-4
平成11年皐月21日

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